2019年3月6日水曜日

おもしろうてやがてかなしき浮世かな

 うすら花粉症なのでいま頭がぼうとしている。この時期に決まって思うのは、戦後すぐに杉の植林を進めたお役人の連中の責任のことで、できればそいつらを見つけ出して一発殴ってやりたいと思うのだが、戦後すぐにお役人だった人がいま健在だとしたらもうその人はかなりの老人になっているわけで、そんな人をうっかりぶん殴ってしまったら、たといこちらに完全に理があったとしても、傍目にはこちらの方が悪者と映るのであって、それが見つかれば、どうかすれば逮捕・投獄ということになりかねない。逮捕・投獄されないまでも、その辺の人にスマホで動画を撮影されてツイッターとかインスタのストーリーとかにアップされて世間から魴鮄たる批判を浴びるのは必定。そういうわけだから僕は嚔を連発し洟を垂らし目をゴシゴシこすりながら殴らずに我慢している。
 しかし考えてみればもはや廿一世紀も廿年に垂んとしているこの節にあって、いまだにたかだか花粉症ひとつ満足に解決できないのだから、いくら人間が万物の霊長である、などとそっくり返ってみたところで、所詮はこんなものだ。ふん。なんだよ。こんなもんじゃねぇか人間なんて。てな心持ちになる。人間なんてららーらーららららーらー。

 閑話休題

 しかしあれなのかなあ、大戸屋の厨房でプリンを吐き出してるような若者って、世の中でバイトテロなるものが話題となっていることを知らないのかしらん。面白半分にアップした反社会的行為の動画が誰かに見つかり拡散・炎上、それがためにバイトをクビになり、どころかバイト先の本社から賠償請求がなされたりしていることを知らないのかしらん。しらないんだろうなあ。そういう程度のばか者だから、あんな動画を平気でアップするんだろうし、だとしたら、そういうばか者たちは基本、バイトテロが問題になり賠償請求されるまでのことになっているということを知らないわけで、そうなると、知らないからまた面白半分にバイトテロを平気でやる、その動画を見た他のばか者が、バイトテロの行く末を知らないからまた面白半分にバイトテロをやり、その動画を見たばか者がまた……という負のスパイラルに陥るような気がして、うーん、まあもうどうにもなりませんやね。
 まあいずれ、ホリエモン氏がいうように、安い店の給仕や支度はみんなロボットがやるようにやるようになるんであって、そうなればいずれバイトテロもなくなるだろうけどね。
 ああ、でも『ブレードランナー』的なヒューマノイドが跋扈するようになったら、そいつらがまたやるようになるのかな。世にばか者の種は尽きまじ。

 閑話休題

 しかしあのバイトテロの動画を見るたびに、可哀想だなあこの子たちは。これが面白いと思うような感性に育っちゃってまじ可哀想。と思うんであります。

 閑話休題

 そういや女子ハンドボール世界大会の宣伝惹句が「エロを想像させてけしからん」なんて問題視されて宣伝そのものが取り下げられていたけど、なんてのかなあ、SNSが流行る前からこういう動きをしたがる人っていたよなあ。掲示板だとかそういうところでやたら文句をつけて、企業なりなんなりの、本来であれば個人では太刀打ちができるはずのない相手を、意のままに動かそうとする輩っていうのがいたよなあ。こないだのLoftの広告もそうだったしなあ。企業なり団体もあんまり相手にしないほうがいいのにな。まあそのうちに、その手の批判に簡単に屈するほうが企業・団体としてはダメ、っていう風潮になってくるとは思うけど。

 閑話休題

 ツイッターなんかで芸能人にやたらと批判的なリプライを飛ばすような人も同じことなんだろうな。本来であれば相手にされるはずのない相手から何某かの反応が来るんだから、そらあ面白いんだろうと思うよ。まあ、そんなことをするのは人間として下の下の下だとは思うがね。

 閑話休題

 しかしあれだ、ZOZOTOWNの人やPayPayがやった現金ばら撒き作戦とその成果を見るにつけ、もう真摯に、頭を使って宣伝やピーアールをすることなんて無駄な時代になっちゃったのかもしれないなあ、という気になる。所詮、金ぇばら撒いたほうが勝ち。みたいなになっちゃった気がするね。嫌な時代だよぅ。

 閑話休題

 昨秋から半年の間に渡って楽しんで観てきた『まんぷく』も愈々カップヌードルの開発段階にまできてしまって、ああ、本当にもう直ぐ終わるんだなあ、という気がしておるわけですが、振り返ってみると、ドラマ全体を通して至極話がわかりやすかった分、グンと突き抜けるような瞬間はなかったなあ、ということを思いますです。しかしそれは取りも直さず、朝ドラらしい、毎日同じ歩幅で進んでいくドラマ進行、それがもたらす安定感にも繋がっているわけで、一概に悪いわけではないのですが、うーん、出来たらその朝ドラ感をぶち破るような感じがどこかにあったら、なお良かったかなあ、という気がしているのも事実。

 閑話休題

 そう考えると私めがドラマ史上に残る傑作と思う『カーネーション』なんかは完全に朝ドラの感じではなかった。前向きではあったけど明るいだけの話ではないし、人間の醜い部分もたくさん描いていた。説明的でもないし事実セリフも少ない。でもその朝ドラらしさの不足が、却ってグンと突き抜ける感じに繋がったんだろうと思う。しかしながらそういうのはきっと狙っては出来ないんだろう。ほんと「面白い」ってなんなんだろうなあ。

 閑話休題

 ではそんなことでお後がよろしいようで。『いだてん』でもそうだけど、クドカン氏の脚本って”握手”と”拍手”がよく出てくるよね。


ありがとうございました。これからもよろしく。

 とりあえずこのWeb日記と云い張っていたブログは今日でおしまいにします。  閑話休題  昨年の五月、置かれた状況・環境に翻弄されてすっかり減退してしまった創作意欲に再び火をつけて、みやかけおを再起動するのを目的に、ブレインストーム的にブログを始めたのですが、あれから一年...