2018年5月11日金曜日

世の中は「面白い」に溢れています。

 なんというかこの、Y氏が云ったとされる「農業とか面倒臭い。正直だりぃよ」という発言であるけれども、なんつーかこの、アイドルを生業としているイケメンおじさんが、自分が為した仕事の中でも相当に高い評価を受けているものについて、酒に酔った挙句、二人きりとなった密室で十五歳の少女相手に愚痴っている、という図柄が僕にはとても面白く思えてしまいます。
 そうしてまた、なんというか、この時のY氏って、途方もない幸福感に包まれていたのではないかなあ、と想像します。だってその、酒にだらしのない人がだらしなく酒に酔い、自分の性的嗜好に最も合致する未成年の女の子に対して、無駄話の中では相当に楽しい部類に入る仕事の愚痴を云い放っているのですから、そらあ筆舌に尽くし難い幸福感に包まれておっただろうなあ、と想像しますです。

 閑話休題

 なんというかこの、上のような週刊誌の記事について「真剣に農業をやっていた証拠」みたいなネット世論が形成される刻下の状況というのもまた、大変に面白いものだなあと思います。記事を作った皆さんにしてみれば、斜め上どころじゃあない予測不可能な反応であるように思いますです。こういう、発案者・発信者の意図とは完全に異なる何かが形成されてゆく流れ、というのは傍から見ていて大変に面白いものです。

 閑話休題

 話は変わりますが、最近街を歩いていてふと思うのは、どっ。どっどっ。どっどっどどっ。どっどどっどっどっどっどっ。みたいな、大音量で異様な重低音の音楽を流している、不良や元不良の人たちが運転しているとひと目でわかる自動車から聞こえてくる楽曲が、いずれも同じものに聞こえる、ということであります。あれ、多分、ああいう自動車から流れてくる音楽を、どれも同じ曲である、あるいは、不良の自動車から聞こえてくるノイズである、と認識するような、高度な省略化の機能が、我々のような常人の脳みそには搭載されているのではないかと思うのです。

 閑話休題

 と、いうようなことを書いていて急に思い出したのですが、あれはいまから十五年くらい前だったかなあ、当時の住処、その最寄駅の前を歩いていたら、不良の人が運転していると思しきビッグスクーターから、街中に響き渡るような大音量で、浜崎あゆみ氏が歌唱する『卒業写真』のカヴァーヴァージョンが流れてきて、笑いを堪えるのに必死になった、ということがありましたよ。
 怖い不良の人が怖い顔で跨るビッグスクーターから「そつぎょおー しゃしーんの あのひとはー やーさーしーいー めーをー してーるー」なんて、情感たっぷりの歌声が、耳をつん裂くような大音量で聞こえてきたらそらあーた、笑いますって。しかも不良の人ったらちゃんと赤信号で止まってんの。不良なのに。『卒業写真』大音量で流しながら止まってんの赤信号で。不良なのに。

 閑話休題

 あとあれですね。ネットでの炎上騒動を見かけるたびに、なるほど、関東大震災の昔には、都々逸を歌わせてこれを満足に歌えぬものは日本人ではないと断定してぶちのめす。みたいな乱暴狼藉が行われた、というのも本当のことだったのだろうなあ、と思いますです。

 閑話休題

 朝の連ドラをちらと見たのだけれど、なんだかテンポが鈍いなあ、と思った。昭和末期から平成初期の話であると映像で懸命に説明しようとするあまり、それを示す小物であるとかセリフであるとかを長くやるから変になるんじゃないかしらん、と思った。ちら、としか見てないからたまたまそういう場面だっただけかも知らんけど。『あまちゃん』だと、現代と八十年代の話がてれこっぽくなってたんだよな。

 閑話休題

 しかしあれだ、朝の連ドラなんて、我々の祖父母や父母の人たちが、かつて自分が生きた時代を懐かしんで観るものだとばかり思っていたのに、いつの間にか自分らがその対象に入ってきてしまっているじゃあないか!

 閑話休題

 いま、我が家の近傍から、幼い男児と思しき人物が、おそらくはご自宅の玄関ドアーと思われる板様のものをバンバン叩きながら「いれてー」と繰り返し泣き叫んでいる音声が聞こえてきます。なかなか入れてもらえぬようで、とうとう地団駄を踏みながら(足音からするとどうも裸足のようです)「いーれーてーよー」と泣きながら絶叫しています。ここで私が飛び出していってその幼い男児を我が家に匿ったら、果たしてどんな騒動が起きるだろう……なんて想像しています。
 まあそれを実際にやったところで、ご近所さんのことなので警察沙汰までにはならないでしょうが、きっと私はそのご近所さんから異常者としてテッテ的にマークされることでしょう。
 と、そんなことを考えている間に、幼い男児と思しき人物があげていた泣き叫ぶ声が聞こえなくなりました。きっとお家に入れてもらえたのでしょう。よかったね。

 閑話休題

 ではそんなことでお後がよろしいようで。ああやっぱり『カーネーション』は飛び抜けて面白いや。そうそう昔はミシンは踏む、といったのだよな。チャンネルを回す、みたいに。



ありがとうございました。これからもよろしく。

 とりあえずこのWeb日記と云い張っていたブログは今日でおしまいにします。  閑話休題  昨年の五月、置かれた状況・環境に翻弄されてすっかり減退してしまった創作意欲に再び火をつけて、みやかけおを再起動するのを目的に、ブレインストーム的にブログを始めたのですが、あれから一年...