2019年5月17日金曜日

あなたならどうする

 それにしても老人が運転する車が暴走をする事故が後を絶たない。報道を閲するたびに嫌だなあと思う。私の身近にいる老人どもも口々に「自分は運転に自信があるからあんな無残な事故は起こさない」と息巻いている。もうこんなことを云っている時点で完全なる加害者予備軍だ。なにしろこれら老人ときたら、自らが朝に云ったことを夜には忘れているような塩梅なのだから、ブレーキとアクセルを踏み間違えるなどお茶の子さいさいだろうと思う。
 まあ考えてみればこれだけの大量の老人が世の中に存在するという事態の発生は、我が国有史以来初めてのことなんだろうから、いままでにないようなことがどんどん起こってくるとは思う。
 かかる加害者予備軍の老人たちから、自動車や運転免許を取り上げるのが一番いいんだろうが、世の中からリタイアし、為した子供達もその手元を離れるなどして、それが為に誰からも頼られることがなくなり、誰からも認められることがなくなった老人たちにとって、自分の存在を確認する手段、まだまだ自分だって世の中に参画できるんだという自信を得る唯一の手段が自動車の運転をして車列に加わることなんだろうと思う。
 とすれば、これを取り上げるのはほぼ無理なことで、まあ精々この、我々老人予備軍の中年をはじめとするそれ以下の年代の人々が、当節の老人の無残さを目に心に焼き付けて、きっと自分はああはならんぞと心に誓って、未来を変えて行くしか手がないんだろうと思う。「明日は我が身」ってのはマジ真理。

 閑話休題

 しかしなあ、我々、つーか、斯く云う私とて、じゃあ歳をとってインターネットを止めることができるかと云われると、これはうーん、難しいだろうなあと思う。まあ私なぞは性格的にあまり人と関わり合いにならない方だから、人々が蠢いているのを眺めているばかりになるだろうけど、それにしたってインターネットに接続するのをやめることはないだろうなあと思う。

 閑話休題

 それにしても最近、我が身を振り返ってふと空恐ろしくなるのは、たといば、店などで物品を購入する際に、店員の人と交わす短いの会話の中に、つい、この商品を買おうとするに至った自分の経験や来歴を少し話してしまうことがある(どこそこへ行った時に使っている人がいて、それを見たときにすごくいいなあと思ってねぇ。なんて話してしまっている! それも結構嬉しい気分で!)。って、ひぃーっ、これがエスカレートすると、コンビニやなんかの学生バイトに延々と自分の日常のことを嬉しそうに話している老人になってしまうじゃんか! と思って僕は自分が恐ろしくなる。だからなるべく、店員の人などに、個人的な話をしないようにしようと改めて思っているところでありんす。でも老人になって寂しくなってくると、そんな風になるんだろうなあ。いやだなあ。いやなことだなあ。

 閑話休題

 老人の身の上話をいつまでも楽しそうに聞いてくれる優れたAIロボットの登場が待たれるネ。LINEのりんなをはじめいまのAIキャラは喋りすぎだ。必要なのは聞き役だ。

 閑話休題

 十歳のYouTuberねぇ。変に思想的なことを云うあたりがあの餓鬼の限界だね。自分を正当化する為に他の人を貶めるのは年齢に関係なく足らない奴のやることだから。学校に通っている他の子供をロボットとか云った時点で面白くもなんともないもの。これが、十歳はこんなに素晴らしい、ってことをアピールして人気になったら凄かったと思うけど。大人がみんな「うはあ。自分も十歳に戻りたいなあ」って思っちゃうようなそういうトークをして受けたんなら偉かったと思うけど。アハ体験のもじゃもじゃと会ったからってなんなんだよ。そんなしょっぱい体験、ちっとも羨ましくないよ。朝から晩まで河童を探して歩いてた、とかそんな話をされる方がよっぽど羨ましいよねぇ。あるいはなかなかちんこに毛が生えてこなくて心配になってるとかそういう話をしろって。

 閑話休題

 そのうち二歳のYouTuberとか出てくるんじゃねぇの。ニコニコ笑いながらカッパえびせんとか食ってるだけの配信とかでみんながすげー喜ぶ感じの。そうして最終的には胎児のYouTuberだ。

 閑話休題

 でももう子供YouTuberを企画している大人の連中はいるんだろうなあ。そうしてそこで人気が出た餓鬼は齢を重ねていくうちにみんなマコーレー・カルキン(ハリウッド史上最年少のアル中患者)みたいになっちゃうんだ。

 閑話休題

 面白いなあ幻冬社の人。あの言動って、バイトテロがやってることとほとんど変わらないもんなあ。

 閑話休題

 ではそんなことでお後がよろしいようで。Netflixにはモンティ・パイソン関連の作品が続々入り、Amazonプライム・ビデオには権利が切れたクラシック映画が続々入り始め、いやー、いい時代になったねぇ。これであとは私が大好きなビリー・ワイルダーやエルンスト・ルビッチの映画がどんどん入ってくるといいんだけどまだ権利が切れないのかな。ルビッチの映画なんか随分切れてそうだけど。ヒッチコックだってイギリス時代の古いのは切れてるみたいだし。こないだもルビッチの『生きるべきか死ぬべきか』をもう十何回目かで再見したけどやっぱり面白かったもんなあ。How would Lubitsch have done it?

ありがとうございました。これからもよろしく。

 とりあえずこのWeb日記と云い張っていたブログは今日でおしまいにします。  閑話休題  昨年の五月、置かれた状況・環境に翻弄されてすっかり減退してしまった創作意欲に再び火をつけて、みやかけおを再起動するのを目的に、ブレインストーム的にブログを始めたのですが、あれから一年...