2018年10月5日金曜日

こっちの水は甘いかね

 しかしまあ芸能人というのはそこが日の当たる場所だと認めるや何処へでも平気で出張ってくるよなあ。そら本田翼がYouTuberとしてゲーム実況をするというのならば、彼女のこれまでを思ってなんの違和感もない。けれども、そうした核となるものを持たない芸能人が、ただただ自らの知名度のみを頼りにYouTuberの世界に続々参入してきている、なんてな報道が耳目に触れるたんび、ほんとこいつら恥も外聞もなにもないんだな、世間の光が差し込んでくるところであれば何処へでも出てくるようなみっともない連中なんだなと強く思う。

 閑話休題

 そら私自身はYouTuberの存在というのは素人の変なノリを見ているときの気恥ずかしさを感じてしまってあんまり好きではないけれども、それでも今までにはないムーブメントが起こっているのだからそれはそれで面白い、こういうムーブメントが次々に現れることで時代は動き変わっていくんだろうと思って見ていた。けれども、そこへすでにテレビなど既存のマスコミで大変な知名度を誇る芸能人の人たちが入ってきた瞬間、それはムーブメントではなくなりテレビの再発明にしかならなくなる。時代の動きにブレーキがかかるから凄く嫌だ。

 閑話休題

 いまから十年ほど前だったか、真鍋かをりが”ブログの女王”などと云って持て囃された時も凄く嫌だった。お前ら芸能人は向こうの世界でちゃんと食えてるんだからわざわざこっちくんな、と強く思った。手前らが来たが最後、インターネットという我々の楽しい遊び場・空き地に作った秘密基地はあっという間に取り壊されてただの都会になっちまうじゃねぇか。そう危惧していたら案の定、その後すぐに雪崩を打つように芸能人がブログに参入してきて、それまでのインターネットに充満していた”ここにしかない空気”は、憐れあっという間に霧消した。ほんとまじふざけんな。こっちくんな馬鹿野郎。

 閑話休題

 と、そんなことを思ったり云ったりしたところで現実は事実であり正解なのだから、それが嫌ならそこから退場するしかないのもまた事実。嫌だけど仕方がない。粛々と時代を受け容れつつこうしてジジイの繰り言をするしか手がない。情けないがこれが現実だ。秘密基地であすんだ楽しい時間・時代があって、そこを生きたという記憶を大切にするしかないね。

 閑話休題

 さて話は本当に変わるが、いやあ面白いねぇ『まんぷく』。朝ドラにありがちな変に歯の浮くような”やさしいだけ”の空間がなくて、なんだか見ていて知らぬうちににこにこしてしまうようなドラマになっている。ストーリーの緩急のつけ方も見事。そうしてなにより安藤サクラの演技上手なこと、これはまじで化け物レベル。『カーネーション』とはまた違うタイプの傑作ができるのじゃないかという予感がくんくんに漂っている。

 閑話休題

 しかしその『まんぷく』の第一回が放送される前の晩、我が住処のテレビアンテナが台風の風によって顛倒したのであった。仕方がないから第一回の放送を見るためにNHKオンデマンドに加入、無料で配信されていたその放送を見たのだった。
 しかしこの顛倒事件によってもうテレビアンテナおよびテレビ放送がなくても平気かも知らんなあ、と強く思ったのだった。だってそんなに困らなかったから。でも本当に時代がそうなってテレビを必要としなくなったら、NHKはネットユーザーから受信料を取ろうとあらゆる手段を駆使してくるだろうね。どんな搦め手を使ってくるか寧ろ楽しみだ。

 閑話休題

 松坂世代が続々引退する、 と聞くとなんだか九十年代が暮れていくような感慨に浸りがちだがそれは謝り、実際には、ゼロ年代を形作ったプロ野球選手たちが去って行くんである。気がつけば二十一世紀が歴史になりつつあるんである。気がつけば振り返って感慨に浸りたくなるような長い時間が経ったんである、世紀が改まってから。弱っちゃうよなあ時代の進みが早くなって。

 閑話休題

 しかしこれからは自転車で日本一周をすると間違いなく方々で職務質問をされることになるだろうね。

 閑話休題

 貴乃花が馳浩の元を訪れたという報道を聞き及んでまず思ったのは、いまのプロレスを相撲出身の人がやるのは無理だろうなあ、ということでありんす。オカダ・カズチカやら飯伏幸太やらケニー・オメガたちが展開する九十年代ジュニアを祖とする急峻な展開の試合を相撲出身がやるのは無理だろう、というか他の格闘技を経験していると逆に難しいのじゃないかとすら思う。そのくらいいまのプロレスは進化をしてしまっているように思う。我が国のプロレスの歴史は力道山から始まってるから、かつては相撲からくるレスラーばかりだったんだけどね。吾輩がガキの時分に見ていた頃の全日本プロレスなんて半分くらい相撲出身者だったよ。プリンス・トンガとか。ってまあ貴乃花は別にプロレス入りの相談をしに行ったわけではないだろうけど、相撲取り廃業→プロレスへ、が当たり前だった時代をずっと過ごしてしまったんでね。

 閑話休題

 嗚呼、いま気づいたけど、輪島が全日本プロレスに入った時ってまだ三九歳だったんだよなあ。すげえオッサンに見えたけどいまの貴乃花よりよほど若かったんだ。うーん、久しぶりに枕を相手にゴールデン・アーム・ボンバーの練習でもしようかね。

 閑話休題

 ではそんなことでお後がよろしいようで。スポーツ冒険家って憶えてますか。元横綱双羽黒が廃業後に名乗った職業だったんですがね。



ありがとうございました。これからもよろしく。

 とりあえずこのWeb日記と云い張っていたブログは今日でおしまいにします。  閑話休題  昨年の五月、置かれた状況・環境に翻弄されてすっかり減退してしまった創作意欲に再び火をつけて、みやかけおを再起動するのを目的に、ブレインストーム的にブログを始めたのですが、あれから一年...